今のパチンコ屋で一番大きく変わった所はどこかわかりますか?

昔は必要と考えなかったが、現代のぱちんこ屋では必ず必要になる事とはなにか?

今の時代のパチンコ屋でここ数年で大きく変わったことがあります。

もちろん、スロットの4号機廃止から射幸性に関して大きく変更されましたし、広告規制に関しても、イベントと呼ばれる日はもちろん廃止になったし、イベント類の告知もできなくなりましたね。

でもコレは業界ずべての運営店舗に関係のあることなので、変わったというよりもルールの変更と考えるのがいいでしょうね。


コンプライアンスの遵守や、労働環境の改善も相当進んでいますが、こちらは社会全体での動きでもありますね。

そうすると何が変わったのでしょうか?

それは
「接客に関しての考え方」です。


コレは2000年代後半頃からでしょうか。
大型店と呼ばれる1000台以上の設置台数の店舗を中堅~大手の運営企業がどんどん出店を進めてきました。


その頃から、出玉以外になにか他店舗と差をつける事ができないかと考えて取り組んで来たのが接客です。


特に業界最大手であるマルハンなどは元祖とも言える位、接客に力を入れていましたし、それに追随するように大手企業は差をつけられまいと同様に独自の接客を店舗で取り組んで来ました。


現在では古いお店ではまだ昔のような接客営業をしているお店もありますが、
近隣に大型店が進出してきた老舗店舗でも

「コレではやられてしまう」

と昭和の運営方法とは切り替えて接客に力を入れているのが当たり前の時代になっています。

パチンコ屋なのになぜ、そこまで接客に力を入れるのか?

そもそも、パチンコ屋にそこまで過剰な接客は必要なのだろうか?

私のお店でも相当、接客は力をいれていて、運営エリアでは最初に接客というものを見直し、お店としてのルールを作成して営業を始めたと言ってもいいと思う。


当時はどこの店も、店員はダラダラ、チャラチャラ、無表情で、覇気もなく、
笑顔、元気、素直など営業に必要な要素を兼ね備えている従業員がいるパチンコ屋なんてほとんどなかったですが、

昔はそれが普通で、そこまでお客も求めていないというのもありましたが、今では私のお店のあるエリアのすべての店舗で挨拶や表情、一礼、など相当改善されています。


コレも私が働いている会社に入社した時に大きく切り替えがはじまり、

周りの店舗が、やばいと感じたから、他の競合店も接客を見直してきたけっかでしょう。

でも私も最初は

「意味があるのか」

「出玉を出せば客なんか来るだろう」

「そんなんで客は呼べない」

など、あまり乗り気ではなかったのも事実だし、そんな事をやる為に、ぱちんこ屋で働こうとしたんじゃないと思っていました。

面倒なお店に入ってしまったなと…。

ではなぜ、接客の見直しを勧めたのでしょうか。


それは
「出玉以外、遊戯の結果以外でお客さんが来なくならないようにする」

要は、勝ち負け以外でお店に来なくなる理由を無くしていくということなんですよね。


まあ、飲食店であれば、どれだけ美味しい食事をだしても態度の悪い店員しかいなかったら、次に外食の際にそのお店は選択肢に入らない。

せっかく良い商品を提供していても自分たちのせいで、自分たちのビジネスを台無しにしている。そんな馬鹿なことしたくないですよね。

同じ台を置いているお店であれば、気持ちよく遊戯ができるお店に行きたいと思うのが普通で、

「あそこの店員の態度悪いから、行くのをやめよう」

というような遊戯以外の結果でお店選びで他店舗に負けるというのをなくすということです。

ただ、この考え方はお店にもよります。
私のお店では、接客でお客を呼ぶという事は考えていません。


あくまでも選択肢から消されてしまう理由を遊戯結果以外に作らないという事を考えていますから、飛び抜けて過剰なことはしていません。

接客の講習などで教えてもらうような事を従業員全員で取り組むというくらいの事をして、表情、身だしなみ、声のトーンや言葉使いなど、社内でルールを決めて運用しています。


接客でお客を呼ぶというのは相当難しいし、相当の労力がかかる。
なのでそこには全く目を向けていません。

しかし、接客でお客を呼ぼうと考えているお店もあります。


そこでは、自動ドアを開ける係がいて、出入りするお客が来るたびに、自動ドアを開けて大きな声で挨拶をする。


コンシェルジュと呼ばれる係がスーツでホール内を巡回してお客とコミュニケーションを取る。

それくらい力を入れているお店も多くあります。

とある接客講師をアドバイザーにして取り組んでいるお店もあります。
お客のいるホール内で運動靴で仕事をするなんてダメだというお店もある。
お客さんの印象を良くする為に、茶髪に、ネイル禁止の店もある。

どれが正解なのかというのはわかりませんが、

他店舗に負けないように接客というものがかなり見直されてきたというのが現代のぱちんこ屋です。

私も、美容師の時に接客など、お客さんに対しての姿勢をしっかりと見直せていたら、更に魅力のある美容師になれていたと自分でも思います。


そうしたら、どれくらいの結果を出せていただろうか。
当時は技術がアレばいいと思って仕事をしていました。

今思うと伸び悩んでいた美容師達はおおよそ、こういう部分が大きく欠如していたと感じますし、伸びていた美容師は、お客さんへの姿勢がやはり良かったなと感じています。


それくらい、接客や、ビジネスマナーなどは大切だという事はぱちんこ屋で働いてみて本当に痛感しています。

ぱちんこ屋の過剰な接客への取組みの弊害が現場の従業員に出ている

世の中では労働者不足という事で、人が足りていない業界も相当多い。
後継者がいなく潰してしまう中小企業も多くなっている。

ぱちんこ屋でも従業員の不足しているお店は多い。
特に遅番は少ない所が多いかもしれませんね。

早番でも、遅番でもぱちんこ屋でバイトする理由って時給がいいというのが大きいし、
楽に稼げると考えてパチンコ屋で働こうと考えて、バイトを始める主婦や大学生は多い。


しかし、想像と大きく違って、すぐに辞めてしまう人も多い。

それは、想像以上に接客がちゃんとしていて面倒だという事も大きい理由になっている。

髪の規定や爪の規定があるところもあり、気軽に働こうという考えの人はすぐに辞めてしまう。


もちろん、一般的な接客という事は当たり前のようにできるようになるのだが、
表情や、歩き方、言葉使い、お辞儀の角度など、いつも指摘をされて辞めていく。


特に接客に力を入れているお店はこの事が顕著に出ている。

こういうお店は、派遣会社を入れて、なんとか人員の確保をしてきたが、それも難しくなってきて、複数社の派遣会社を入れてなんとか人員を確保する。

しかし、とうとう派遣会社を入れても人員確保ができなくなって、派遣会社の社員が自分の仕事終了後に遅番で出勤してくる、自分の仕事の休みの日に人員を埋める為に出勤してくるなんてお店も出ている。

結果的にそこの派遣会社の社員まで辞めてしまう。

そうするとどこの派遣会社もそこのパチンコ店と契約をしたくない。

ですので、最終的には各台計数機を導入して、人員削減をするという所に行き着く。

わざと各台計数機を設置せず出玉をアピールをするコースも残せず、出玉のない閑散とした大型店舗の出来上がりとなる。

せっかく、パチンコ屋でバイトをしようと考えて働いたが、想像以上の過剰な接客の指導に耐えきれず、辞めていく。

するともうその人はパチンコ屋でバイトをする事はないでしょう。

良い事をしていると思って接客に力を入れているが、過剰な取り組みの弊害が一部で出ているという事も事実としてあります。

まとめ


・パチンコ屋は接客の見直しが大幅に進められた。
・お店によって接客の考え方は大きく違う。
・接客でお客を呼ぶのは、相当な労力が必要となるので弊害も出てきている。

・結局負けた人は何にでも文句をつけてくる。

・昔は、玉づまりや、コイン詰まりが出ると店員がお客に怒っていた。

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